売れる美容師の頭の中|現場主義の経営記録

美容師のための商売と集客のリアルなメモ。

これからの時代、美容室は“人に伝わる”だけじゃ生き残れない。AIに伝わる発信が必要だ。

こんにちは、縮毛矯正専門の美容師、辻です。

今日は、美容師として日々頑張っている仲間たち──
とくに「ちゃんと発信してるのに、手応えがない」と感じてる人に、
今の時代に本当に必要な“視点”を共有したくて、この記事を書いています。

先に、結論から言います。

これからの時代、美容室は“人に伝わる”だけではダメ。
“AIに伝わる発信”ができなければ、生き残れない。

少し前なら「なに言うてんねん」って話だったかもしれません。
でもこれ、もう避けられない現実です。


なぜ「AIに伝わる発信」が必要なのか?

最近、スマホでChatGPT(AI)を触っていて、ふと試したことがあります。

「大阪で、縮毛矯正が得意な美容室を教えて」

そう聞いてみると、条件に合いそうな美容室をリストアップしてくれたうえに、
それぞれの特徴や雰囲気、口コミの傾向まで教えてくれたんです。

さらに、「この店って悪い口コミありますか?」と、あえてネガティブな質問をぶつけてみました。

すると──

ChatGPTは、“ただの悪口”と“信頼性のある評価”をちゃんと区別して判断していたんです。

たとえば僕の店「矯正屋」についても、
実際は過去に悪意ある書き込みがあったにもかかわらず、AIの答えはこうでした。

「現在のところ、矯正屋に対する悪い口コミは見当たりません。」

つまりAIは、その“攻撃的な書き込み”を「評価」とは見なしていなかった。
情報の温度感や内容の整合性を読み取って、「これは信頼できる意見ではない」と判断していたわけです。

それを見て思いました。

今のAIは、“発信のトーン”や“信頼の蓄積”まで感じ取って評価している。


AIは“見えない空気”を読み取っている

驚いたのは、ChatGPTが僕の店について、

「職人気質で、信頼を大切にしている印象」
「誠実に対応している様子が読み取れる」

といった、“人格評価”までしてきたことです。

そんなこと、僕はどこにも書いていません。
でも、過去に書いたブログの言葉づかいや口コミ、サービス紹介の内容から、
AIなりに“この店はこういう人がやってるんやろうな”と想像しているわけです。

つまり──

誠実に積み重ねてきた発信は、AIにも“空気”として伝わっていた。


昔の美容師が、Google検索で美容室を探す時代が来るなんて、誰が予想したか?

昔は、美容室を探すといえば

  • 知り合いの紹介

  • ポストに入っていたチラシ

  • 駅前でもらったクーポン

こんな時代でしたよね。

でも今は、「Googleで調べて、ホットペッパー見て、インスタチェックしてから予約」って流れが当たり前。

そして──

これからは、その“Google検索”すら古くなっていく時代に入ります。


これからのお客様は、AIを使ってサロンを探す

これは、もう避けられない。

ChatGPTに「私に合う美容室を教えて」と聞いて、
条件を入力し、口コミの傾向を聞き、
その中から候補をピックアップする。

これはもう、未来の話ではなく、今ここにある現実です。

「AIに聞いて選ぶ」時代が始まってる。
それは、美容師にとって“逃げられない選別基準”になる。


発信していない店は、AIにとって“存在しない”のと同じ

ネットに情報がなければ、AIは判断できません。
情報が薄い店、古いままのホームページ、放置されたSNS──

それらはすべて、「この店はよくわからない」とAIに認識される。

つまり、

“伝えていない”ことが、“存在しない”ことと同じになる時代。


これから生き残るのは、「人間とAIの両方に伝わるサロン」

たとえ無名でも、広告を使ってなくても、
コツコツと誠実に発信しているサロンは、AIに評価されます。

そしてAIに“人格”が伝われば、
お客様にとっても「この店、なんか信頼できそう」と感じるようになる。

だから僕ら美容師は、

  • 施術の技術だけじゃなく

  • どんな思いでこの仕事をしてるか

  • 誰に向けて発信しているのか

  • どんな口コミがあったのか

それらを、“見える形で”ちゃんと発信しておかないといけない。


最後に──

AIが評価するのは、技術ではなく“在り方”だと思う

嘘のない言葉、ブレない軸、丁寧なやり取り。
その積み重ねが、「信頼」になり、「ブランド」になる。

そして今、それをAIも見ている。

つまり──

“生き方”そのものが、サロンの価値を決める時代になった。

どうせやるなら、“人にもAIにも伝わる発信”をしていきませんか?


📩 僕の公式ブログでも「AIを使った美容室選びの方法」を解説しています。
[記事リンク(公式ブログ)]

💬 ご質問・相談はLINEでどうぞ。
現場のリアルな話、DMでもお答えしてます。

 

SEOやSNSは“副業”でええねん。本業の命綱、他人に渡してどうすんの。

どうも。縮毛矯正専門店「矯正屋」のつじ和典です。 大阪・藤井寺で、美容室をたった一人でやっています。

1990年に独立して、今年で35年。 縮毛矯正に特化してから25年が経ちました。

広告や集客も、全部自力。 業者に丸投げなんてしたことありません。

全部、地べた這いつくばって、 試行錯誤して、なんとかここまで生きてきた。

で、今では月に20人以上の新規がコンスタントに来てくれる、 そこそこしぶとい一人美容師になってます。

──でね。 今日は少し辛口な話をします。

SEOSNS? そんなもん、今すぐやめたほうがええんちゃう?って話です。


「お前、明日から圏外な」──Google様のひと言で全てが終わる世界

僕のホームページ、昔は「縮毛矯正 大阪」でずっと上位に出てたんですよ。

1ページ目に出とけば、それだけで毎月10〜15人は新規が来た。

それだけで食えてた。 楽勝やと思ってた。

でも、ある日突然──消えたんです。 検索結果から。

なんの前触れもなく、ポンっと。

しかも戻らない。 なにしても戻らへん。

必死でブログ書いて、タグいじって、リンク貼っても、 まったく効果なし。

そのとき気づいたんです。

「これ、俺の命綱…Google様に握られてるやん」


自分の人生のハンドル、渡してもうてないか?

よく考えてみたら怖いですよ。

自分の生活も、家族の生活も、未来も── 全部、赤の他人(Google様)の気分ひとつで決まる。

まるで後部座席に乗せられて、 知らんおっさんが運転するタクシーに揺られてるようなもんです。

「どこ行くんですか…?」 「ちょ、スピード出しすぎちゃいますか…?」

なんて言いながらも、ハンドル握ってるのは他人。 自分は後ろでビクビクしてるだけ。

──これ、経営者の姿ちゃうやろって思ったんです。


「なるべく無料で」は、貧乏マインドやで

僕、昔は思ってました。

「広告費ってもったいない」 「SEO頑張ったら無料で集客できるやん」 「SNSでバズれば金かからんやん」

──って。

でも今ならハッキリ言えます。

お金をかけずに集客しようとする発想そのものが貧乏マインド

なんですよ。

だってよく考えてみてください。

時間も労力もめっちゃかけてるのに、 プラットフォームの気分ひとつで全部パー。

広告は「経費」やない。 投資なんです。

投資をケチって未来が良くなるわけがない。


SEOSNSは“副業”。本業で勝ってから遊べ

SEOSNSがダメって言ってるんちゃいます。

でもね、それはあくまで“副業”。

メインは「ちゃんとお金払って広告出して、確実に集客すること」。

SNSなんてのは、気が向いたときにやればええんです。

朝から晩までアルゴリズムとにらめっこして、 「いいねが少ない…」とか言うて落ち込む人生って、 アホらしないですか?

まずは本業(広告)でしっかり稼いで、 その余裕でSNSやブログに“遊び”で取り組む。

それぐらいの距離感がちょうどいい。


SEOして、山登りしてる僕がいます

今の僕は、SNSSEOもそこそこ手抜いてます。

その分、広告はしっかり出してます。

google mapも、リスティングも、ちゃんと投資して運用してる。

その結果──

「今日は誰が予約してくれたかな?」って、 登山の帰り道にスマホを開くのが、ちょっとした楽しみになってます。

昔は、朝起きてまず「順位何位やろ…」って検索して、 「下がってるやん…」って一日ブルーやった。

今は、Google様に人生を預けるのはやめました。

命綱は自分で握ってます。


まとめ

  • SEOSNSに命かけるな。あれは副業や。

  • 集客はまず「広告」。広告は“経費”やなくて“投資”。

  • 自分の商売のハンドルは、他人に渡すな。

  • 「無料で何とかしたい」は、実は貧乏マインド。

  • 自分の未来を他人の機嫌に預けたら、いつか落とされる。

僕が全部、身を持って体験したことです。

同じ罠にハマる人が一人でも減ったらええなと思って、 この記事を書きました。

読んでくれてありがとう。


🏠 【サロン情報】
▼ 縮毛矯正専門・矯正屋
大阪・藤井寺で25年以上、一人で縮毛矯正に向き合ってきました。
クセ毛に悩むあなたの“人生最後の美容室”になれるよう、本気で施術しています。

📍アクセス:大阪府藤井寺市(Googleマップ)
🌐 公式サイト:https://kyouseiya.com
📷 Instagram@k.tsuji02

 

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働かずに得る50円の価値?──“儲け”の感覚が未来を変える

どうも。縮毛矯正専門店「矯正屋」のつじ和典です。
大阪・藤井寺で、美容室をたった一人でやっています。

1990年に独立して、今年で35年。
縮毛矯正に特化してから25年が経ちました。

広告や集客も業者に頼まずすべて自力。
その失敗と成功の繰り返しの中でつかんだのは、
机上の空論じゃない、“現場で数字が動いた”答えです。

その結果、月に20名以上の新規客を安定して集め続けている、わりとしぶとい一人美容師です。

で、今日はそんな僕から──
**「“働いて稼ぐ”ことだけが正解なんだろうか?」**というお話をさせてください。


セブンの帰り道、50円拾った話

ある晩、ウィスキーを買いにセブンイレブンへ行った帰り道。
ふと足元に光るものが見えました。

──そう、50円玉です。

たった50円。でもなぜかすごく嬉しかった。

ちなみにその日は、縮毛矯正を3本やって売上は12万円超え
一人営業の僕にとっては、体力的にも数字的にも十分満足できる一日でした。

でも、不思議とこの道端の50円の方が、心に残ったんです。

なんでやろなぁ……と考えてみたんです。


「稼ぎ」と「儲け」は、似て非なるもの

僕ら美容師は、毎日お客様と向き合ってしっかり働いてます。
その対価として得るお金──
これは「稼ぎ」。自分の時間と技術を差し出して得る、正当な報酬です。

一方、あの50円はどうか?

何もしていない。拾っただけ。
つまり、これは「儲け」です。


働いたお金は“当然”になり、拾った50円は“嬉しい”

どんなに頑張って働いて、売上が良くても──
「ああ、よかった」「頑張ったな」くらいで終わることが多いですよね。

それは、きっと**“働いた対価はもらって当然”**と感じているから。

でも、道に落ちていた50円には“想定外”の喜びがあった。
だからこそ、気持ちが動いた。


「稼ぎ」も大事。でも「儲け」を考えた方がいい理由

これまでは、「働いて、稼いで、生きていく」ことが当たり前でした。
でも僕は、あの50円を拾ったとき、こう思ったんです。

「このままずっと“時間”と“労力”を切り売りして生きていくのか?」

もちろん、稼ぐことを否定するつもりはありません。
僕はこの仕事が好きだし、手を抜いたこともない。

でもこれからの時代、
**「稼ぐ」だけじゃなく、「儲ける」力も必要なんじゃないか?**と。


「儲ける力」とは、仕組みをつくる力

「儲け」は、棚からぼたもちのような偶然ではなく、
意図して“労働以外の価値”を生み出せる仕組みづくりのこと。

たとえば:

  • ブログやSNSを資産に変える

  • 商品をつくって売れる流れを設計する

  • リピートや紹介の仕組みを整える

  • スタッフがいても自分が動かなくていい形にしておく

これができれば、
**「動かなくてもお金が入る」=“儲ける力”**が手に入る。


【まとめ】“稼ぎ”を“儲け”に変える視点を持とう

  • 働いて得るお金=稼ぎ(当たり前)

  • 偶然や仕組みで得るお金=儲け(ご褒美)

  • 喜びや心の動きは、「儲け」の方が大きい

  • だからこそ、「儲ける力」を意識する

  • 美容師も、“稼ぐだけ”で終わらない未来を考えていい


✉ 最後に

今、あなたがしっかり働いて稼いでいるなら、それは本当にすごいことです。

でももし、いつかの未来のために──
“動かずに得られる50円の喜び”を思い出しながら、
**「儲ける仕組み」**について、少しずつ考えてみませんか?


📍この記事を書いた人

辻 和典|縮毛矯正専門家|矯正屋オーナー
1990年に独立。縮毛矯正に特化して25年。
施術実績15,000件超/広告・集客すべて自力/毎月新規20名以上を安定集客中。

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🌐 公式サイト(矯正屋)
📍 Googleマップ

 

現場で数字を動かす実践マーケティングや、美容師のための“稼ぐリアル”を発信しています。
少しでもヒントになったら、ぜひフォローして今後の記事もチェックしてみてください。

選ばれる美容師は、“圧倒的”じゃない。“一番マシ”で勝っている

どうも。縮毛矯正専門店「矯正屋」のつじ和典です。
大阪・藤井寺で、美容室をたった一人でやっています。

1990年に独立して、今年で35年。
縮毛矯正に特化してから25年が経ちました。

広告や集客も業者に頼まずすべて自力。
その失敗と成功の繰り返しの中でつかんだのは、
机上の空論じゃない、“現場で数字が動いた”答えです。


その結果、月に20名以上の新規客を安定して集め続けている、わりとしぶとい一人美容師です。

集客に関する相談を受ける中で、こんな誤解をよく耳にします。

「もっと目立たなきゃ…」
「お客様の心を一瞬でつかめる何かが必要だと思うんです…」

でもそれ、本当に必要ですか?

「迷わず惹かれる存在」を目指すと、だいたい空回りする

多くの美容師が、集客でつまずくのはこの思い込みからです。

「自分は“迷わず惹かれる存在”として選ばれたい」
「“圧倒的な魅力”で他を突き放したい」

でも現実は──
**選ばれる理由のほとんどは「他よりマシだったから」**なんです。


ビジネスも、恋愛も「妥協の産物」です

少し話をずらしますが、パートナー選びも同じ。

奥さんがあなたを選んだ理由──
「この人が一番好きだったから」じゃなくて、
**「選べる中では一番マシだったから」**というケース、少なくないと思います。

(もちろん今は「あなたでよかった」と言ってくれてるはずですが)

ビジネスも同じです。


お客様があなたの店を選んだ本当の理由

たとえば、お客様の選択肢がこんな感じだったとします。

  • A店:料金は安いけど接客が雑

  • B店:おしゃれだけど家から遠い

  • C店:口コミ評価は高いけど予約が取れない

  • あなたの店:少し遠いけど、ブログもちゃんとしてて雰囲気も悪くない

この中で「一番マシだったから」──
それが選ばれた理由です。


人は“なんとなくの雰囲気”で選んでいる

では「マシに見える理由」って何か?

それが、“オーラ”です。

ここでいうオーラとは、
**特別な才能やカリスマ性ではなく、トーン&マナー──つまり“整った雰囲気”**のこと。

  • ホームページが乱れていないか

  • ブログの文章にトゲがないか

  • SNSの投稿がごちゃごちゃしていないか

  • 写真のトーンが統一されているか

こうした細部から滲み出る“空気感”が、**「ここ、なんか良さそう」**という印象をつくります。


“一番マシな選択肢”になれれば、それでいい

多くの人が、「選ばれる=圧倒的でなければいけない」と思い込んでいますが、
そんな必要はありません。

実際のところ、選ばれる理由のほとんどは「消去法」です。

  • 値段じゃない

  • 技術力の差でもない

  • 認知度の勝負でもない

“なんとなくここがいい”という安心感が勝つんです。


だから、細部を整える。“オーラ”を出す準備を

選ばれるための準備とは──

  • 店の空気感を整える

  • 発信のトーンを統一する

  • ホームページ・SNS・接客の温度感を揃える

こうした「細部の統一感」こそが、オーラの正体です。


【まとめ】「圧倒的」じゃなくていい。マシでいい。

  • 人は基本的に「仕方なく」選んでいる

  • 集客は“消去法の勝者”になること

  • “なんとなくの良さ”をつくるのが、オーラ=トーン&マナー

  • オーラは特別な才能ではなく、整える努力でつくれる

  • 選ばれる理由は、案外“見た目”じゃなく“空気感”かもしれない


✉ 最後に

「もっとすごくなきゃ」って焦るより、
まずは自分の発信や店舗の“雰囲気”を整えてみませんか?

それだけで、あなたはすでに「一番マシな選択肢」になれるかもしれません。


📍この記事を書いた人

辻 和典|縮毛矯正専門家|矯正屋オーナー
大阪・藤井寺で縮毛矯正専門の一人サロンを経営。
1990年独立/縮毛矯正歴25年/施術数15,000件超/新規20名以上を自力集客。
現場で語る、美容師の商売論と集客哲学を発信中。

📷 Instagram 

🌐 矯正屋 公式サイト
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集客って、ホンマに難しい。
でも、僕みたいな一人営業でも、ちゃんとやればちゃんと届くようになる。

そんな「現場の肌感」を、これからも発信していきます。
興味ある方は、よければまた覗いてみてくださいね。

 

限界CPAって知ってる?──広告で赤字になる人の共通点

どうも。縮毛矯正専門店「矯正屋」のつじ和典です。
大阪・藤井寺で、美容室をたった一人でやっています。

1990年に独立して、今年で35年。
縮毛矯正に特化してから25年が経ちました。

これまでに手がけた縮毛矯正は15,000件以上
広告や集客もすべて自力。月に20名以上の新規客を安定して集め続けている、わりとしぶとい一人美容師です。

で、今日はそんな僕から──
**「広告費、ちゃんと計算して使ってますか?」**というお話をさせてください。


「白髪染め2,600円」のチラシを見て、僕が凍りついた理由

このあいだ、自宅のポストにチラシが入ってました。
カラー専門店のチラシ。「白髪染め 2,600円」。

ふむふむ、安いなぁ……と一瞬思ったけど、
僕の中ではすぐに「これ絶対アカンやつや…」という警報が鳴りました。

だって、チラシってめちゃくちゃコストかかるんですよ。
印刷代もそうやけど、配布費がバカ高い。

で、そのチラシはというと──

  • 片面カラー印刷

  • 内容は料金表だけ

……いや、それただの名刺ちゃうんか。

広告って「配ったら何かが起きる」もんじゃない。
“数字”で見て、回るかどうか。それだけです。


限界CPAを知らないまま広告打つと、赤字一直線

マーケティングの世界では「限界CPA(Cost Per Acquisition)」という考え方があります。
ざっくり言うと、「1人集客するためにかけてもいい上限の広告費」。

仮にこういう計算をしてみましょう:

  • 単価:2,600円

  • 材料費:800円

  • 経費(人件費・家賃・水道光熱費):仮に1,000円とする

限界CPA = 2,600 − 800 − 1,000 = 800円

つまり、800円以上かけて1人呼んだらもう赤字。


じゃあポスティングっていくらかかるの?

まともな業者に頼んだら、1枚10円くらいが相場です。
これを1,000枚配布するとして──

配布コスト:10円 × 1,000枚 = 1万円
反応率:0.1%(1,000枚で1件)とすると
CPA1万円/1件

つまり、1人来てもらうのに1万円
その人の売上は2,600円、利益は800円。
……はい、9,200円の赤字。


チラシは何でも売れる魔法の紙じゃない

勘違いしがちですが、チラシって「撒けばなんか起きるもん」じゃないんです。
“チラシに向く商品”と“向かない商品”がある。


✅ チラシに向いている商品はこの3つ

① 高単価商品

縮毛矯正・プレミアムメニュー・セット販売など
→ 利益幅が大きければ、CPAが高くても赤字になりにくい

② 誰もが知ってるけど、自店ならではの“価値”があるもの

例:「白髪染め」でも、「ノンジアミン」「早染め」「個室対応」など、差別化要素があればOK

③ 潜在客向けの商品

「自分がその悩みを持っていると気づいてない人」へ届くもの
→ 縮毛矯正はまさにこれ。
 “クセ毛じゃない”と思ってる人も、実は広がりやうねりに困ってたりする。


チラシで売ったらアカン商品も、ちゃんとある

  • 低単価

  • 差別化なし

  • 顕在層向け(検索すれば済む話)

こういう商品は、わざわざ紙で配らんでもネットで検索されて終わりです。
白髪って「気づいてない人」いますか? いません。
だったらGoogle検索やMEOでええやん、って話。


片面印刷のチラシ=情報量を自分で削ってるようなもん

今回のチラシ、片面カラー印刷でした。
悪いとは言いませんが──正直、もったいない。

印刷費は両面にしても数円しか変わらない。
でも伝えられる情報量は倍になる。

価格表だけでなく、

  • どんな人にオススメなのか

  • 実績・口コミ・想い・店の雰囲気

これ全部載せられるのに、それを自分で削ってるのは惜しい。


広告は「気合い」じゃない。「計算」がすべて。

「うちは良さが伝わったら絶対選ばれる」
「とにかく知ってもらいたい」
「やってみないと分からんでしょ?」

気持ちは分かるけど、それ、気合いです。願掛けです。

広告は数字。戦略。再現性。

まずは、限界CPAを出してみましょう。


【まとめ】あなたの広告、回ってますか?

  • 限界CPA=売上−原価−経費

  • ポスティングは高い。ちゃんと計算しないとすぐ赤字

  • チラシには向いてる商品と向かない商品がある

  • 潜在層×高単価×差別化が揃ったときだけ、紙の力は発揮される

  • 広告は「かけた金額」で語るんじゃなく、「回収できる設計」かどうかがすべて


最後に──集客に悩んでいる美容師さんへ

あなたのチラシ、あなたの広告。
それ、「反応が悪い」のではなく──

そもそも計算が合ってないだけかもしれません。

広告で結果を出すのに、センスも才能も要りません。
必要なのは、「この価格で呼んで利益が出るか?」という冷静な算数だけです。

もし今まで「広告は苦手」と思ってたなら、
ぜひ一度、限界CPAという視点で見直してみてください。

あなたの価値は、ちゃんと伝われば、ちゃんと届きます。

📍この記事を書いた人

つじ和典|縮毛矯正専門家|矯正屋オーナー
1990年に独立。縮毛矯正に特化してから25年。
これまでに15,000件以上の縮毛矯正を担当し、
広告代理店を使わず月20名以上の新規客を自力で獲得し続けている現場主義の一人美容師。

 

集客って、ホンマに難しい。
でも、僕みたいな一人営業でも、ちゃんとやればちゃんと届くようになる。

そんな「現場の肌感」を、これからも発信していきます。
興味ある方は、よければまた覗いてみてくださいね。

 

📷 Instagram@k.tsuji02 

 

🌐 公式サイト(矯正屋)
🗺️ Googleマップ

 

 

縮毛矯正ひと筋25年。“選ばれるより、選ぶ側”で生きてきた

どうも。矯正屋のつじ和典です。
大阪・藤井寺で、縮毛矯正専門の美容室をたったひとりでやってます。

1999年に独立して、今年で25年。
ずっとこの街で、クセ毛と向き合ってきました。

最初は、さんざんな目にあった

独立当初、最初に開業した店の名前は「LazyGus」。
ちょっとイキって、藤井寺でオシャレなサロンを目指したわけですよ。

──で、見事に玉砕。

集客ゼロ。電話も鳴らん。
月の売上ゼロって日もあった。

もうね、何の罰ゲームかと思いましたよ。
借金は増えるし、焦りと不安で毎晩眠れない。

「俺、このまま終わるかもしれんな…」

そんな風に思った夜も、正直何度もあった。

でも、落とし前は自分でつける

でもね。
俺は自分のケツを他人に拭かせるのが一番カッコ悪いと思ってるタイプでして。

「どうせ潰れるなら、好きにやったれや」と開き直って、
縮毛矯正専門のサロンに方向転換したわけです。

店名?考えるのも面倒くさくなって、単純に「矯正屋」。

そしたらまた、周りからは散々言われましたよ。

「そんな店、絶対流行らん」
「縮毛矯正だけなんて、邪道や」
「すぐ潰れるに決まってるやん」

──まぁ、自分でもそう思ってましたけどね(笑)

でも、やってみたら…ハマったんですわ。

クセ毛に悩んでる人の気持ちが痛いほどわかるし、
その髪をキレイに伸ばした時の「ありがとう」が、本当にデカい。

向いてたんでしょうね、この仕事。

今は、余裕です

最初にさんざんな目に遭って、
自分で落とし前つけて、
今はようやく、自分のペースでやれてる。

25年もやってたら、そりゃ多少の余裕も出ますよ。
でも、奢らず、サボらず、毎回勝負してます。

縮毛矯正は「たかが髪」じゃない。
その人の心や人生まで変えられる仕事だと思ってるから。

だからこそ、いい加減な仕事はしたくない。
気持ちが乗らない相手には、笑顔で向き合えない。

「ここは客を選ぶ店だ」って書かれた

ある日、ネットの口コミでこんな書き込みを見かけた。

「ここは客を選ぶ店だ」

──そうですよ。
選ぶに決まってるじゃん。

心にウソついてまで、やりたくない相手に笑顔を向けるなんて、俺には無理。
器用じゃないし、そこまで聖人でもない。

大切な技術、大切なお客さん。
どっちにも失礼のないようにやるには、「選ぶ」という判断も必要。

“誰でも来てください”って商売の仕方もある。
でも俺は、そうじゃない。

選ばれたからには、俺も選ばせてもらう。
背負うためにね。

矯正屋という“生き方”

マンツーマン、完全予約制、1日2~3名限定。

スピード勝負じゃなくて、クオリティと信頼の積み上げでやってます。

流行りや売上至上主義に乗る気は、毛頭ない。
俺がやってるのは、**「縮毛矯正という名の人助け」**です。

「クセ毛がまっすぐになる」
それだけの話に聞こえるかもしれないけど──

  • 雨の日でも気分が沈まない

  • 鏡を見るのが嫌じゃなくなる

  • 外に出たくなる

  • 自分をちょっとだけ好きになれる

そんな変化を、俺はこの目で何度も見てきた。

だからやめられないんですよ、この仕事。

このブログで語っていくこと

この「クセ毛・縮毛矯正ラボ」では、
サロン経営者として、美容師として、人として、こんなことを書いていきます:

  • 縮毛矯正の技術や本音の話

  • リピート・失客・集客のリアル

  • 一人サロン経営者の哲学

  • 「選ばれる店」になるための考え方

  • 僕のように“矢沢風”で生きたい人へのメッセージ

クセ毛に悩んでるあなたへ
ひとり美容師として悩んでるあなたへ

どこか一文でも引っかかるものがあれば、それで十分です。

最後に──YESかNOか。それだけで生きてきた

俺は、美容師って仕事に誇りを持ってます。
でも、キラキラ見せる気なんてこれっぽっちもない。

失敗したし、遠回りもした。
でも、俺は逃げなかった。
“YESかNOか、それだけ”で生きてきた。

25年続けてこれたのは、きっとその頑固さがあったから。

このブログが、
「まだやれるかも」って思えるきっかけになったら嬉しいです。

📍 店舗情報|縮毛矯正専門店「矯正屋」

矯正屋(きょうせいや
〒583-0024 大阪府藤井寺市藤井寺1-21-8
📞 072-931-2515

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